

イタリア 40リレ金貨 1812年 ミラノ鋳 ナポレオン1世
誰もが知るフランスの英雄ナポレオン1世を描いた40リレ金貨。年号の下部に打たれた「M」の刻印は、ミラノ造幣局で打たれたことを示している。ナポレオンはフランス革命で台頭し皇帝に上り詰めた後、イタリアを制圧して支配下に置いた。
フランスの英雄として名高い彼だが、出身はコルシカ島でイタリア系の人物である。ナポレオーネ・ブオナパルテというのが本名であり、当初はフランス語も流暢に話せず、フランスの軍士官学校では苦労した。イタリアのミラノで発行された本作の銘文はイタリア語で、ナポレオンの名もNAPOLEONE(ナポレオーネ)と彼の本来の呼び名で記されている。古代ローマ帝国を夢見たナポレオンにとって、イタリアの制圧は重要事項だった。
ナポレオンは貴族階級ではあるものの、ボナパルト家は没落貴族で、少年時代はボロボロの衣服を着ており、貧困から同級生にいじめられていた。図書館で一人で過ごす暗い少年時代を送った彼だが、卒業後は砲兵として抜群の成果を出した。数学が得意な彼は砲丸の弾道距離を瞬時に計算し、次々に武勲を挙げた。
その後、軍人バラス子爵の紹介で6歳年上のフランス貴族ジョゼフィーヌに一目惚れし、結婚を申し込んだ。ジョゼフィーヌと結婚後、フランスへの帰属意識が彼に芽生えたのか、ナポレオン・ボナパルトとフランス風の発音で名乗るようになった。ナポレオンは妻ジョゼフィーヌにぞっこんで、遠征中は毎日のようにラブレターを書いていた。だが、ジョゼフィーヌがそれをまともに読んだことはなかった。むしろ、彼女は友人に夫からの手紙を見せて嘲笑っていた。まさかこの時、彼女は夫が皇帝にまで上り詰めるなど、思ってもいなかったのだった。
品番: 250605550315
材質: Au900
重量: 12.8g
直径: 26.0mm
状態: EF
特記事項









