

フランス 40フラン金貨 1830年 シャルル10世 パリ鋳
シャルル10世の治世に発行された40フラン金貨。シャルル10世はルイ18世の弟にあたり、兄の他界に伴い、王位を継承した。シャルル10世は時流に逆らうアンシャン=レジーム(旧体制)支持者で、王侯貴族が巨大な権力を握っていた時代を復活させようと試みたが、民衆の不満を買って生前退位を余儀なくされた。
本作の彫刻師は、オーギュスト=フランソワ・ミショー(Auguste-François Michaut)。年銘の左側に配された錨はミントマスター(発行管理者)のジャン=ピエール・コロー(Jean-Pierre Collot)を示している。
1789年にフランス革命が勃発すると、シャルル10世は早々にドイツのコブレンツに亡命した。コブレンツはフランスの亡命貴族の拠点だった。兄ルイ18世が王党派を抑えて立憲君主制を推す政策だったのに対し、シャルル10世は絶対王政を推す思想の持ち主だった。
最期は生前退位して孫のアンリ5世に王位を継承しようとしたが、縁戚オルレアン家のルイ=フィリップ1世にクーデタを起こされ、王位を簒奪された。その後、フランスにいられなくなったシャルル10世はイギリスで亡命生活を送った。
材質: Au900
重量: 12.8g
直径: 26.0mm
状態: VF
特記事項
※店頭販売も行っており、状況によっては商品が売り切れている場合がございますので、予めご了承ください。









