

古代ギリシア パンフィリア地方アスペンドス スターテル銀貨 前380~前330年頃 後期モデル 古代オリンピック優勝記念
古代ギリシアのパンフィリア地方の都市アスペンドスで発行されたスターテル銀貨。アスペンドスからレスリング競技の優勝者が出たことから、その誇りを貨幣の意匠に落とし込んだ一枚。アスペンドスは現トルコに位置した小アジアのギリシア系都市だった。
約1世紀に亘って発行が続き、年代によってレスリング選手のポーズが異なるのが特徴。大きく分けて前期モデルと後期モデルに区分でき、後期モデルの初期タイプには二人のレスリング選手の名MENETY∑(メネトス)、EΛYΨA(エリプサ)が刻印されていた。
前期はオリンピック優勝の直後、前400年前後の発行と考えられており、二人のレスラーのポーズのヴァリエーションが数多く存在する。後期モデルは、二人のレスラーが組手する同じポーズで造られ続けた。本品はこちらに該当する。これはオリンピックの優勝を祝ってアスペンドスの市内に建設されたレスラーの石像をもとにデザインされたと推測されている。この意匠から、アスペンドス市民にとってレスリング競技の優勝は、都市の誇りと呼べるものだったことが窺える。
裏側には投石手とトリスケル(三巴脚)が描かれている。石を回して振り投げる投石は、古代における戦闘方法のひとつで、強力な威力を誇った。旧約聖書では、ペリシテ軍の巨人の兵士ゴリアテを体格で著しく劣る少年ダヴィデが投石によって打倒したエピソードがある。体格に優れなくとも、投石は強敵を制圧することができる武器として古代では活躍した。
トリスケルは古代ギリシアのシンボルのひとつで、縁起物として各地で装飾に使用された。投石手に左側には発行都市名を意味するΕΣΤFΕΔΙΙΥΣ(アスペンドス)の文字が打たれている。
スターテルは古代ギリシアの貨幣単位のひとつで、アテナイをはじめとして使用されたドラクマと並び、古代ギリシアで広く流通した。
品番: 260106820381
材質: Sv916
重量: 11.0g
直径: 22.0mm
状態: EF
特記事項









