

フランス 銀メッキ青銅メダル 19世紀 労働組合
フランスの労働組合が発行した銀メッキ青銅メダル。マリアンヌ女神の横顔が描かれている。マリアンヌは古代ローマの女神ミネルウァ風の装いをしており、闘志と勇敢さを象徴するガリアの雄鶏、平和のシンボルであるオリーヴを象った兜を戴いている。この兜のデザインは、フランスの強大な軍事力とそれに裏付けされた平和を意味している。
マリアンヌの左肩部分に本作の彫刻師ルイ=アレクサンドル・ボッテ(Louis-Alexandre Bottée 生没:1852~1940年)の署名が見られる。ボッテはパリで活躍した貨幣・メダル彫刻師として知られる。
裏側にはナラとオリーヴの枝をによる植物装飾が配され、COMITE CENTRAL DES CHAMBRES SYNDICALES(同業組合会議所連合中央評議会)と記されている。ナラは力、勇気、癒し、回復を象徴する植物。オリーヴは平和を象徴する植物で、この起源は旧約聖書の創世記8章11節で、大洪水後にノアが箱舟から放した鳩がくわえて戻って来たエピソードに由来する。また、裏側の6時の方向にはアール・ヌーヴォー様式のバンドロール(名入枠)があり、このメダルを贈呈された人物M.LAOFONTAINE(ラオフォンテーヌ)の名が刻印されている。
品番: CZUBA465
材質: Silver plated Bronze
重量: 29.1g
直径: 41.0mm
状態: AU
特記事項
流通の痕跡はほとんどないが、僅かな摩耗が見られる状態。









