

イギリス ソヴリン金貨 2022年 チャールズ3世 ファーストソヴリン
英国王チャールズ3世の記念すべき最初のソヴリン金貨。盾紋章を支える獅子と一角獣というイギリスの伝統的な意匠が表されている。また、戴冠式前の無冠肖像のチャールズ3世の横顔が描かれている。表と裏で彫刻師が異なり、盾紋章を支える獅子と一角獣をJody Clark、チャールズ3っ製の肖像をMartin Jenningsが手掛けた。
表側の意匠の中には、実は小さくラテン語の文字が散りばめられている。HONI SOIT QUI MAL Y PENSE DIEU ET MON DROI(それを悪く思う者は、恥を知れ)というもので、このラテン語による文言は、英国騎士のモットーである。このモットーの由来は、中世イングランドのエドワード3世の時代に遡る。エドワード3世は舞踏会で義理の娘ジョーン・オブ・ケントとダンスしていた。だが、ダンス中にケントのガーターが足元まで落ち、周囲はそれを嘲笑った。エドワード3世はケントのガーターを自身の足に巻き付け、Honi soit qui mal y pense. Tel qui s'en rit aujourd'hui, s'honorera de la porter(それを悪く思う者は恥を知れ。今日、これを笑う者は、後にこれを着ることを誇りに思うだろう)と周囲に言った。このラテン語による文言は、この逸話に基づくものだが、同時代の資料が存在せず、後の時代の創作と現在では解釈されている。
チャールズ3世の肖像の周囲には、CHARLES III·DEI·GRA·REX·FID·DEF·(チャールズ3世 神の恩寵を受けし王、信仰の庇護者)という英国の伝統的な称号が記されている。
材質: Au916
重量: 7.9g
直径: 22.0mm
状態: FDC
特記事項
製造当時の状態を保持した流通痕の全くない完璧な状態。