

フランス 100フラン金貨 1903年 パリ鋳 法の天使 中特年
発行数10,096枚。
中特年。他並年は3万枚前後であるため1万枚代は比較的稀少。
法の天使の意匠はフランス革命後の第一共和政期にデザインされたもので、国王も法の下で捌かれることを示している。鶏は勇敢さの象徴であり、フランス革命を起こした国民を示している。斧を板でくくったファスケスは共和政を象徴するもので、その起源は古代ローマの共和政樹立に遡る。
1791年にフランスは王政から共和政に移行、ルイ16世は王位を剥奪され、タンプル塔に幽閉された。1793年には多数決によりルイ16世の処刑が取り決められた。処刑は1月に行われ、その日は曇天で冷えわたる寒さだったと当時のパリの住人セレスタン・ギタールが日記に残している。処刑執行はシャルル=アンリ・サンソンが担当。サンソン家は代々処刑人を務める処刑人家系の人物である。処刑場のパリ広場に馬車で連行後、サンソンがルイ16世に上着を脱ぐように要求すると、彼はこれに激しく抵抗したという。だが、ルイ16世は渋々上着を脱ぎ、サンソンの指示に従った。ルイ16世は最後に「無罪で処刑されるが、神が国民を赦しますように」と言葉を残し散った。
ルイ16世の罪状は敵国オーストリアにフランスの機密情報を流した等、国民を裏切る国家反逆罪とされた。これは革命後の亡命先を妃マリー=アントワネットの実家オーストリアと計画したことによる。実際、1791年にオーストリアに亡命しようとしたが、ヴァレンヌの村人に発見され、ルイ16世はパリに強制連行された。これを「ヴァレンヌ逃亡事件」と呼び、ルイ16世は国民からの信頼を著しく損なった。
本作の発行は第三共和政期となるが、第一共和政期のデザインを採用したリバイバルとなる。ナポレオン3世による第二帝政が終焉し、新たなる国民の時代が訪れたことを象徴している。
品番: 260405550140
材質: Au900
重量: 32.2g
直径: 35.0mm
状態: AU
特記事項
洗浄痕、フィールドの各所に小傷あり。








