

ヴァチカン 50ユーロ金貨 2007 ローマ鋳 最後の晩餐 ベネディクト16世
最期の晩餐を描いたヴァチカンの50ユーロ金貨。イエス・キリストを取り囲むように着席する十二使徒が描かれている。
最後の晩餐は、新約聖書の四福音に綴られている場面で、イエスが過ごした十二使徒との最後の食事の席を指す。この晩餐時にイエスは、弟子の中から裏切り者が出るという衝撃の言葉を口にする。弟子らは困惑し、「裏切り者は誰か?」と問う。イエスによれば、裏切り者は会計係を務めるイスカリオテのユダだという。イエスの予言通り、ユダは銀貨30枚*1)でイエスの身をユダヤのレビたち(司祭)に売り払って逃走した。ゲッセマネの園で逮捕されたイエスは、その後、ローマ帝国のユダヤ属州総督ポンティウス・ピラトゥス*2)のもとに連行される。最初、ピラトゥスはイエスには罪がないと主張したが、ユダヤのレビたちの反感が収まらないため、最終的には処刑を命じた。
ユダがイエスを裏切った理由は明らかではなく、サタンに乗り移られたという解釈が一般的だが、1978年に中エジプトの洞窟で発見された『ユダの福音書』*3)にはユダの裏切りの理由が記されている。それによれば、イエスはユダに最も信頼を置いており、自身の計画のためにユダに裏切る役目を与えたという。本書の成立は4世紀末と遅く、信憑性には極めて乏しいが、当時からユダの裏切りに意味を見出したい人々が多かったことが窺える。
*1)この銀貨は現レバノンに位置した都市ティルス発行のメルカルトを描いたシェケル銀貨と言われている。
*2)新約聖書はギリシア語で記されているため、ポンティオ・ピラトと綴られているが、ここではローマ人であった彼のオリジナルの名であるラテン語表記とした。
*3)福音書の外伝のひとつ。福音書は現在、全部で30ほど確認されているが、公式ではマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つのみが認められている。
反対側には、第265代ローマ教皇ベネディクト16世の肖像が描かれている。ベネディクト16世は、ヨハネ・パウロ2世の他界に伴い、2005年のコンクラーベでローマ教皇に選出された。2013年に辞任するも、その後は名誉教皇と呼ばれた。
品番: 251205550259
材質: Au916
重量: 15.0g
直径: 28.0mm
状態: UNC
特記事項











