



トラキア テトラドラクマ銀貨 前305~前281年 アレクサンドロス大王 NGC Ch-VF 5/5 3/5
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Fine Style(ファインスタイル)評価のついた傑作。
数年前から相場が急上昇している銘柄で、将来有望な一枚。
Fine Styleとは古代コインにのみ使用されるNGCの専門用語で、特に出来栄えが優れる個体に対して与えられる評価。古代コインはハンドメイドで、彫刻師によって実はクオリティにかなりの差異がある。彫刻師は、駆け出し、ベテラン、師範というように大きくわけて3段階存在した。Fine Styleが付与されるレベルの個体を手掛けているのは、おそらく師範クラスの彫刻師であり、彼らはMaster Die(マスターダイ)と呼ばれる手本となる型を造る人物だった。Fine Styleが付与される個体は当然ながら大変稀で、出会える機会はほとんどない。
アレクサンドロス大王の側近の一人リュシマコスによって発行されたテトラドラクマ銀貨。リュシマコスはアレクサンドロス亡き後、トラキアを支配した。トラキアは、現在のブルガリア、トルコ、ギリシア一帯に存在した。リュシマコスによって発行された貨幣のアレクサンドロスは、ヘラクレスの装いではなく、アメン神を象徴する牡羊の巻角が生えているのが特徴。アメンは古代エジプトの最高神で、アレクサンドロスはエジプト遠征の際に現地の神官から「アメンの息子」の称号を贈られた。このエピソードにちなみリュシマコスはアメンの角を生やしたアレクサンドロスの肖像を描かせた。ヘラクレスのアトリビュートである獅子の毛皮は被っておらず、癖の強い巻髪にディアデマを戴いており、従来のアレクサンドロスの肖像入り貨幣とは異なる要素を持たせたアレンジが興味深い。
裏側にはアテナが玉座に座す意匠。アテナは円盾を左手の肘置きにし、右手には勝利の女神ニケを載せている。円盾の中央にはよく見るとメドゥーサが描かれているという凝った造り。敵を石化させる力を持つメドゥーサの意匠は、度々魔除けとして用いられ、鎧や盾などに描かれた。
品番: 261005550106
重量: 16.8g
直径: 27.0*29.0mm












